お客様が愛用するパソコンに突然現れたBitLockerの画面

更新後BitLocker表示で起動不能もデータ復旧成功|札幌PCデータ復旧堂

先日、札幌市内にお住まいの個人のお客様から、お電話でご相談をいただきました。いつものようにパソコンの電源を入れたところ、見たことのない画面に切り替わり、「回復キーを入力してください」という表示が出て動かなくなってしまった、とのことでした。

お話を伺うと、パソコンには町内会でまとめている資料や、日々つけている家計簿、ご近所の住所録、お孫さんの写真など、日常の暮らしに欠かせないデータがそのまま入っていました。ご本人はBitLockerという言葉自体を初めて目にしたそうで、暗号化の設定をした記憶もまったくなく、なぜこんな画面が出たのか見当がつかない状態でした。

画面には回復キーを入力するための欄と、識別用の長い英数字の並びが表示されており、普段パソコンをそれほど頻繁に触るわけではない方にとっては、何をどうすればよいのか判断がつきにくい内容だったといいます。仕事のデータであれば代わりが利く部分もありますが、写真や家計簿のように、その方の暮らしの記録そのものが詰まった内容だったこともあり、お電話の時点でかなりご心配な様子が伝わってきました。

見つけた回復キーを入力しても起動しないという想定外の展開が

ご自身でインターネットを検索しながら回復キーが保存されている場所を調べ、Microsoftのアカウント画面から控えを見つけ出し、画面の指示どおりに数字を入力されました。ところが、キーを正しく入力してもパソコンは通常どおりには起動しない状態になってしまいました。

何度か電源の入り切りを試したものの状況は変わらず、これ以上ご自身で操作を重ねると状態が悪化するかもしれないと不安になり、当社へご相談くださいました。お話を伺った時点で、大切な写真やデータが消えてしまったのではという心配のお気持ちが強く伝わってきました。ご来店の上、お持ち込みいただき、その場で検査をおこなう流れとなりました。

お持ち込みいただいたパソコンからSSDを取り出し暗号化を解除

検査の段階でまず確認できたのは、回復キーの入力自体は正しくおこなわれており、BitLockerによる暗号化そのものが問題を引き起こしているわけではないという点でした。一方で、なぜ起動処理の途中で止まってしまうのかについては、パソコン本体を詳しく調べてみないと分からない部分がありました。

正式に復旧作業のご依頼をいただいたのち、パソコン本体からSSDを取り出し、当社の環境で個別に検査をおこないました。SSD自体には目立った異常は見られず、内部の情報も読み取れる状態であることが確認できたため、BitLockerによる暗号化を解除し、中の情報へアクセスできる状態にしました。パソコン本体側の起動処理に何らかの不具合が起きていたことが原因と考えられ、データそのものへの影響ではなかったことが、この時点であらためて確認できました。

取り出したデータは、元のパソコンへは戻せない状態のため、別の媒体へ保存する形でお渡ししました。町内会の資料、家計簿、住所録、お孫さんの写真、いずれも欠けることなくそのままの状態で確認でき、対象データは100%のデータ復旧という結果になりました。お渡しの際、お客様は写真が無事だったことに何度も安堵の言葉を口にされていたのが印象に残っています。

Windows更新後に増えているBitLocker回復キー要求という見えない罠

今回のようなケースは、実は珍しいものではなくなってきています。Windowsの更新プログラムを適用した後、パソコンの起動に関わる設定が変わったとBitLockerが判断し、安全のために回復キーの入力を求めてくることがあるためです。ご自身では何も変えたつもりがなくても、更新のタイミングでこうした画面に切り替わるケースが増えている、というのが当社でも感じている実感です。

さらに知っておいていただきたいのが、BitLockerという機能自体を意識的に設定した覚えがなくても、暗号化がかかっている場合があるという点です。Microsoftのアカウントでサインインした時点で、パソコンを守るための暗号化が自動的に有効になる仕組みが存在しており、そのこと自体を知らないまま使い続けている方も少なくありません。

こうした画面が出てしまったとき、慌てて何度も電源を入れ直す行為は、状態をさらに複雑にしてしまうことがあります。当社でこうした状態のパソコンを見てきた経験からすると、分からない部分がある時点でいったん操作の手を止め、早めに相談していただくことが、データを守るための一番の近道になります。

もし回復キーの画面がメモや写真で残せる状態であれば、その内容をひとまず控えておいていただくことも、後の相談をスムーズにする助けになります。回復キーが分かっている場合と分からない場合とでは、状態を確認する上での見通しが変わってくるためです。反対に、キーを入力しても状況が変わらないからといって、初期化や再インストールといった操作をご自身で先に進めてしまうと、せっかく無事だったデータにまで影響が及んでしまう可能性があります。

万が一、同じような状況になった場合は、パソコンへの通電を何度も繰り返さないようにしていただき、「お持ち込みご予約」ページまたは「郵送・宅配便データ復旧」ページからお申し込みください。また、検査のお申込前に不明な点があれば、「なんでも相談室」からご相談ください。

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