夏季休業期間のご案内:2026年8月11日(火)~16日(日)
【ご注意・随時更新中】札幌市内で悪質なデータ復旧業者による事件が増加しています。
行政書士事務所の机から外付けHDDが落下しカッチンという音が
先日、札幌市内で開業されている行政書士事務所のご担当者様から、当社へお電話でご相談をいただきました。事務所の机の上に置いていた外付けハードディスクを、作業の合間に誤って落としてしまい、その後電源を入れ直すと「カッチン、カッチン」という聞き慣れない音が繰り返し鳴るようになった、とのことでした。
電源を入れ直すたびに同じ音が繰り返され、パソコンの画面を確認しても外付けハードディスクとして認識されず、フォルダを開くことすらできない状態になっていたそうです。日々の業務で扱うデータの大半をこの一台に保存していたとのことで、お電話でお話を伺う中でも、状況への不安な気持ちが伝わってきました。
直近1年分の記録を守れなかったバックアップの空白期間
お話を詳しく伺っていくと、事務所にはバックアップ用の外付けハードディスクも別に用意されており、日頃から情報を分けて保管する意識自体は持たれていたことが分かりました。ところが、最後にそのバックアップをおこなったのはおよそ1年前で、ここ1年のあいだに作成・更新されたデータは、バックアップ側には反映されていない状態だったといいます。
2台のハードディスクでデータを守るバックアップ方法は心強い方法ではあるのですが、バックアップの更新が1年止まっていたというケースは実は珍しくなく、会社や事務所だけではなく、一般のご家庭でも多いケースとなっています。
ご相談の時点で状態を確認できないまま自己判断で操作を重ねると、状況が悪化する可能性もあります。当社では状態をお伺いした上で、宅配便でお送りいただく形でお預かりする流れをご案内しました。
衝撃だけとは限らない磁気ヘッド損傷の原因
お送りいただいた外付けハードディスクを当社で検査したところ、内部で情報を読み書きする磁気ヘッドという部品に損傷が生じていることが確認できました。「カッチン、カッチン」という音は、この磁気ヘッドが正常な位置に戻れず、繰り返し動作を試みることで発生する典型的な症状のひとつです。
今回は落下という分かりやすいきっかけがありましたが、当社でこうした状態のドライブを見てきた経験からすると、磁気ヘッドの損傷は衝撃だけが原因とは限りません。長年の使用による部品の経年劣化や、稼働中に起きる突然の電源トラブルによって、外からの衝撃がなくても同じような症状が現れるケースもたびたびあります。
日頃から丁寧に扱っていても、ある日突然この症状が出ることは十分に起こり得ます。落下のような明確な原因がない場合でも、同じ異音が聞こえた時点で、内部の部品に何らかの異常が起きている可能性は十分に考えられます。
異音が聞こえている段階で電源を入れ直したり、何度も抜き差しを繰り返したりする行為は、磁気ヘッドとディスク面の接触をさらに悪化させることがあります。同じ音が続く場合には操作の手を止め、それ以上通電を重ねないことが、情報を守るための一番の近道になります。
検査で確認できたディスクへのダメージの少なさ

正式に復旧作業のご依頼をいただいたのち、当社の環境でハードディスクを詳しく調べていきました。磁気ヘッド自体には損傷が見られたものの、情報が記録されているディスク面そのものへのダメージは少なく、ディスク上の情報については比較的良好な状態で残っていることが確認できました。
ハードディスクの内部は、わずかな塵や埃が入り込むだけでもディスク面を傷つけてしまうため、空気中の微粒子を管理したクリーンルーム内で開封し、損傷した磁気ヘッドを専用の交換用ヘッドへ一時的に付け替えて、情報を読み出す作業を進めました。今回のように記録面へのダメージが軽く済んでいるケースは、復旧の見通しという点でも心強い状態だったといえます。
一方で、磁気ヘッドの状態によっては記録面にまで傷が広がっていることもあり、その場合は取り出せる情報の範囲が大きく変わってきます。今回は早い段階でご相談いただけたことも、状態を悪化させずに済んだ理由のひとつです。
行政書士事務所へお戻しできたこの1年ぶんのデータ
復旧できた情報は、遠隔でパソコン画面を共有しながらお客様に直接ご確認いただき、ご希望のデータであることをその場でご確認いただいたうえで、別の媒体へ保存し、宅配便にてお戻ししました。バックアップには含まれていなかった直近1年分のデータについても、ほとんど欠けることなく復旧することができました。
ご担当者様からは、今回のことをきっかけにバックアップの更新頻度そのものを見直したい、というお言葉をいただき、画面越しにデータが表示された瞬間には、ほっとした様子で何度もお礼の言葉を口にされていたのが印象に残っています。1台のハードディスクに頼りきらないことはもちろん、その予備自体が最新の状態を保てているかどうかも、あわせて確認しておくことが大切だと考えています。
万が一、同じような状況になった場合は、外付けハードディスクへの通電を何度も繰り返さないようにしていただき、「郵送・宅配便データ復旧」ページまたは「お持ち込みご予約」ページからお申し込みください。また、検査のお申込前に不明な点があれば、「なんでも相談室」からご相談ください。
営業時間とお問い合わせ・ご予約
札幌PCデータ復旧堂へのデータ復旧は「ご来店」と「宅配便」によるご依頼を受け付けております。
お電話・メールフォームからお問い合わせ、お申し込みいただけます。
TEL 011-596-9914
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