会計事務所のパソコンが起動せず「No Bootable Device」の表示が

札幌市内の会計事務所から、お電話でご相談をいただきました。事務作業に使っているデスクトップパソコンの電源を入れたところ、画面に「No Bootable Device」という英語の表示が出たまま先へ進まなくなった、とのこと。

会計処理や顧客情報を扱っているパソコンだけに、担当の方からは困惑した様子で状況を伺いました。事務所内の他のスタッフからも「これは困ったね」と声をかけられ、業務に支障が出ないか気を揉んでいらっしゃったそうです。

何度か電源を入れ直してみても同じ画面が表示されるだけで、パソコンが起動する気配はなかったそうです。一晩置いてから再度試してみたものの、状況は変わらなかったとのことでした。

他社に相談すると「SSDの物理障害だから高額になる」という見積もりが

まずはインターネットで見つけたデータ復旧業者に問い合わせてみたところ、症状だけを聞いた段階で「内蔵SSDの物理的な故障が原因と考えられ、その場合は復旧費用が高額になる」という説明を受けたそうです。

金額の目安を聞いて驚き、いったんは依頼を保留にされたとのことでした。パソコンが動かない状態が続くこと自体が業務に響く一方で、高額な見積もりを前に即決するのも難しく、他に相談できるところがないか探していたところ、当社を見つけてお問い合わせをいただいた、という流れでした。

症状だけを聞いた段階で「物理障害だから高額」と伝える業者は珍しくありませんが、実際にドライブを取り外して検査してみないと、原因がどこにあるのかは分からない部分があります。検査そのものにお金がかかるわけではないとお伝えし、まずはパソコン本体をお持ち込みいただくことになりました。

札幌の当社で検査するとSSDは正常に認識しデータも無事だった

他社で物理障害判定のNoBootableDevice表示PCをデータ復旧|札幌PCデータ復旧堂

お持ち込みいただいたデスクトップパソコンを開け、内蔵されていたSanDisk製のSSDを取り外して、当社の検査用の機器へ接続してみました。持ち込まれた際、担当の方は「これでもう中身は見られないかもしれない」と覚悟した面持ちで、パソコンを預けていかれたのが印象に残っています。

結果は、SSDはごく普通に認識し、ディスク上の情報にも読み取り異常は確認できませんでした。

実際にSSDを機器へつなぐと、中身のデータがそのまま表示されました。症状だけを聞いた段階では、原因がSSD本体にあるのか、それ以外の部分にあるのか判断がつかないケースは珍しくありません。

この時点で担当の方には、SSD自体に物理的な故障は確認できないこと、データもそのまま残っていることをお伝えしました。他社で「物理障害」と言われていただけに、最初は半信半疑のご様子でしたが、検査結果を聞いて安堵された様子が伝わってきました。

SSDが壊れていないのになぜエラーが出たのか

「No Bootable Device」という表示は、パソコンが起動時に読み込むはずの起動情報を、どこにも見つけられなかった場合に出る一般的な表示です。この表示が出たからといって、必ずしもドライブそのものが壊れているとは限りません。

今回のケースのように、取り外して検査したSSDが正常に認識し、ディスク上の情報にも読み取り異常が見当たらない場合、原因はSSD本体ではなく、パソコン内部でSSDとマザーボードをつなぐ接続部分にある可能性が考えられます。ケーブルやコネクタの経年劣化による接触不良、あるいは電源供給まわりの不具合など、SSD以外の要因でも同じ症状が起こり得ます。

当社でこうしたケースを見てきた経験からすると、症状の見た目だけで「ドライブの物理障害」と決めつけず、実際に取り外して検査してみることが、正しい原因を見極める上で欠かせません。SSD側の問題なのか、それ以外の部分の問題なのかを切り分けずに高額な見積もりを提示してしまうと、お客様に不要な負担をかけてしまうことにもなりかねません。

今回のケースでは、SSD自体に交換の必要はなく、データもすべて無事な状態のまま、会計事務所の担当の方へお戻ししています。

検査結果をお伝えした際、担当の方からは「壊れていると思い込んで、もう少しで高い費用を払うところだった」というお言葉をいただきました。データが無事だったことに、ほっとされたご様子で、声のトーンも最初にご相談いただいたときとは違い、明るいものでした。

パソコンが起動しなくなると、つい「ドライブが壊れた」と考えてしまいがちですが、実際には内蔵ドライブそのものではなく、その手前の接続部分に原因があるケースも少なくありません。会計事務所という、日々多くの数字と書類を扱う場所からのご相談だっただけに、事務所の業務データを預かる大切なパソコンだからこそ、症状だけで判断せず、実際に検査してみることが大切だと感じた案件でした。

万が一、同じような状況になった場合は、パソコンの電源を何度も入れ直さないようにしていただき、「お持ち込みご予約」ページまたは「郵送・宅配便データ復旧」ページからお申し込みください。また、検査のお申込前に不明な点があれば、「なんでも相談室」からご相談ください。

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