夏季休業期間のご案内:2026年8月11日(火)~16日(日)
【ご注意・随時更新中】札幌市内で悪質なデータ復旧業者による事件が増加しています。
報告書提出目前でSDカードに「フォーマットしてください」の表示が
先日、札幌市内の土木工事会社のご担当者様から、当社にご相談をいただきました。工事現場で撮影した写真をパソコンに取り込もうとしたところ、SDカードを差し込んだ瞬間に「フォーマットしてください」という表示が出て、中の写真が一枚も見えなくなってしまったとのことでした。
工事の記録写真は、提出期限の決まった報告書に欠かせないものです。施工の経過や仕上がりを示す写真は、その日その場所でしか撮れないものも多く、撮り直しができないケースも少なくありません。ご担当者様の焦りは、電話口からも十分に伝わってきました。
こうした表示が出た際、いきなりフォーマットを選ぶ方はそれほど多くありません。多くの方は「データが消えるかもしれない」と分かっているため、フォーマットは避けようとされます。むしろ多く見られるのは、ご自身で市販や無料のデータ復旧ソフトを試し、かえって状態を悪化させてしまうケースです。
今回は幸い、そうした操作を試す前に、当社へご連絡をいただくことができました。電話でのやりとりの段階で、状況を詳しくお伺いしながら、まずは媒体の使用を止めていただくようお伝えしました。
札幌の工事現場で撮影したSDカードを検査すると管理情報が読み取れない状態に

ご担当者様には、その場でのフォーマットや繰り返しの抜き差しを控えていただき、そのままご持参いただきました。SDカードの中には、どこにどのファイルがあるかを管理する情報が記録されている領域があり、今回はこの部分が正常に読み取れない状態になっていました。
この管理情報が読み取れなくなると、写真や動画そのものが壊れていなくても、パソコン側は中身を正しく認識できず、「フォーマットしてください」という表示につながることがあります。本のページ自体はきちんと残っているのに、目次だけが失われてしまい、どこに何が書かれているか分からなくなっているような状態、とお伝えすると、ご担当者様にも状況をご理解いただけました。
検査の段階では、あくまでもこの管理情報に読み取り異常があることまでしか確認できず、写真データそのものが無事かどうかは、実際に復旧作業を進めてみるまで分かりません。この点は、お客様に状況をご説明する際、当社が特に丁寧にお伝えするようにしている部分です。
原因はSDカードだけでなく工事現場のデジカメ本体にもある可能性
こうした症状の原因としては、SDカード側の管理情報の破損に加えて、デジタルカメラ本体側の書き込み処理に何らかの不具合が起きていた可能性も考えられます。工事現場は、一般的なオフィス環境と比べて、SDカードにもカメラ本体にも負担がかかりやすい場所です。
真夏の炎天下や真冬の屋外での温度差、ポケットなどに入れて持ち歩くことによる振動や衝撃、屋外と空調の効いた室内を行き来することで生じる結露、作業服や手袋の摩擦による静電気など、書き込み中の処理を不安定にしうる要因は一つではありません。
こうした要因が撮影中や保存処理の途中で重なると、SDカード側にもデジタルカメラ本体側にも負担がかかり、今回のような症状につながることがある、と当社では考えています。どちらか一方だけを原因と決めつけず、両方の可能性を視野に入れて状況を確認することが大切です。
現場が変わっても、こうした過酷な環境でデジタルカメラやSDカードを使い続けている以上、同じような負担は繰り返し発生しうるものです。定期的に別のSDカードへ交換したり、撮影データをこまめにパソコンへ移しておくことも、備えの一つになると考えられます。
専門のソフトウェアを使いSDカード内部のデータ復旧作業を慎重に進める
検査の結果、写真データそのものは記録面にしっかり残っている状態でした。市販や無料のソフトを不用意に使うと、読み取りと書き込みを繰り返すことで弱った記録面にさらに負担をかけてしまうことがあるため、当社ではデータ復旧の知識を要する専門のソフトウェアを用い、パソコン上でアクセス回数を最小限に抑えながら作業を進めました。
工事現場という環境で使われてきたSDカードは、見た目に問題がなくても内部の状態が不安定なことが少なくありません。当社でこうした状態のSDカードを見てきた経験からすると、読み込みの手順や順序を慎重に組み立てながら進めることが、データを無事に取り出すための重要なポイントになります。
作業の間、ご担当者様には何度か進捗をご報告しましたが、報告書の提出期限が迫っていることもあり、可能な限り早いご案内を心がけました。現場写真という業務上欠かせないデータだからこそ、丁寧さとスピードの両方が求められる作業だったと感じています。
報告書に間に合った現場写真とお客様の安堵
作業の結果、報告書に必要だった今回の工事現場で撮影した写真は、100パーセント復旧することができました。データをお渡しした際、ご担当者様からは、報告書の提出期限に間に合ったという安堵の言葉をいただき、当社としても大切な業務データのお役に立てたことを嬉しく感じています。
工事現場で使用するSDカードやデジタルカメラは、屋内での利用に比べて負担のかかる環境に置かれがちです。同じような症状は、今回に限らず今後も起こり得るものだと感じています。
万が一、同じような「フォーマットしてください」という表示が出た場合は、すぐにカードの使用をやめてください。お持ち込みご予約ページまたは郵送・宅配便データ復旧ページからお申し込みください。また、検査のお申込前に不明な点があれば、なんでも相談室からご相談ください。
営業時間とお問い合わせ・ご予約
札幌PCデータ復旧堂へのデータ復旧は「ご来店」と「宅配便」によるご依頼を受け付けております。
お電話・メールフォームからお問い合わせ、お申し込みいただけます。
TEL 011-596-9914
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