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パソコンが突然起動しなくなった…そのSSD、まだ間に合うかもしれません

「昨日まで普通に使えていたのに、今朝いきなりパソコンが立ち上がらなくなった」 「外付けSSDを挿したら『フォーマットしますか?』と出てきた」 「ファイルが突然ごっそり消えた」

こういったご相談を、当店では毎月たくさんいただいています。

原因のほとんどは、中に入っている「SSD」に何かトラブルが起きているケースです。このページでは、SSDがどういうものなのか、どんな症状が起きるのか、そして当店でどのようにデータを取り出すのかを、できるだけ分かりやすくご説明します。


そもそも「SSD」って何? ハードディスク(HDD)と何が違うの?

そもそも「SSD」って何? ハードディスク(HDD)と何が違うの?

昔のパソコンのデータは「ハードディスク(HDD)」という部品に保存されていました。HDDは金属の円盤を高速で回転させて、そこに磁気でデータを書き込む仕組みです。CDやレコードをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。

それに対して SSD(エスエスディー) は、回転する部品がまったくありません。データを保存するのに使うのは、フラッシュメモリという電子部品だけです。

スマートフォンやUSBメモリと同じ仕組みで、電気を使ってデータのやり取りをしています。

SSDのメリット

HDDに成り代わって一気に普及したSSDですが、HDDとは違う大きなメリットは

  • 起動がとにかく速い(HDDの3〜10倍速いことも)
  • 振動や衝撃に比較的強い(動く部品がないため)
  • 軽くて薄い

SSDのデメリット(HDDとの違い)

HDDよりもSSDのほうが高い性能を持っているので、よくお客様から「SSDの方が壊れないよね」と言われるのですが、実はそういうわけではありません。

  • 一度壊れると、前触れなく突然認識しなくなることが多い
  • SSDの物理的な故障の場合、HDDよりも復旧が難しくなる場合がある
  • 削除・フォーマットしてしまうと、データの復旧が非常に難しくなる(後述)
  • 書き込み回数に上限がある(数年〜十数年で消耗する)

なお、現在販売されているほぼすべてのノートパソコンとデスクトップパソコンには、SSDが搭載されています。


SSDの「中身」を知ると、なぜ壊れるかが分かります

SSDの中には、大きく分けて3つの部品が入っています。それぞれが壊れたときに、違う症状・違う対処法が必要になります。

① フラッシュメモリチップ(記憶チップ)

SSDの「中身」を知ると、なぜ壊れるかが分かります

データが実際に保存されている電子部品です。複数枚のチップが並んで使われています。

このチップには「書き込める回数の上限」があります。何年も使っていると少しずつ消耗していき、あるとき突然読み書きできなくなることがあります。また、強い静電気や熱によって損傷することもあります。

このチップに障害が起きるとパソコンがSSDを認識しなくなったり、ファイルが開けなくなったりします。


② コントローラーチップ(制御チップ)

SSD全体の司令塔的な部品です。「どこにデータを保存するか」「どこから読み出すか」「データを圧縮・変換するか」といった処理をすべて担当しています。

このチップには、独自のプログラム(ファームウェア)が入っており、そのプログラムが壊れることがあります。

このチップに障害が起きると SSDをつないでもパソコンが全く認識しなくなったり、「デバイスが認識できません」といったエラーが出たりします。


③ 基板(回路板)

フラッシュメモリチップとコントローラーチップが乗っている板です。パソコン本体とSSDをつなぐ役割も果たしています。

落下・水濡れ・雷サージ(停電時の電気の急激な変化)などで基板が損傷することがあります。

基板が損傷するとSSDに電気が正しく流れなくなり、まったく認識されなくなります。


SSDが壊れるとき、どんな症状が出る?

SSDが壊れるとき、どんな症状が出る?
  • パソコンの電源を入れても、Windowsのロゴが出たままフリーズする
  • 起動に異常に時間がかかるようになった
  • 「ドライブで問題が見つかりました」と表示される
  • 「フォーマットしますか?」と突然メッセージが出た
  • ファイルを開こうとしたら「ファイルが見つかりません」と言われた
  • パソコンが突然ブルースクリーンになった
  • 外付けSSDを挿してもパソコンが認識しない
  • ファイルやフォルダが突然消えた
  • 保存したはずのファイルが消えている・開けない

SSDのトラブルは「データ障害」と「物理障害」

SSDのトラブルは「データ障害」と「物理障害」

SSDもHDDやUSBメモリなどのメディアと同じで、トラブルの原因は「データ障害」か「物理障害」かで大きく2つに分かれます。

まず、SSDのトラブルが発生した場合、どちらの障害かを検査により解明し、次に障害状況に応じたデータ復旧方法を検討する必要があります。


データ障害

SSD本体は正常に動いているのに、保存されているデータやファイルの管理情報が壊れた状態です。

本に例えると「目次が無くなってどこに何が置いてあるか分からなくなった」「ページがばらばらになった」「ページが破れて読めない部分がある」イメージです。

データ障害が起きる主な原因

原因具体的な出来事
誤操作大事なファイルを誤って削除してしまった
誤フォーマット間違えてドライブを初期化してしまった
ウイルス感染ランサムウェア等でファイルが暗号化・破壊された
強制終了・停電書き込み中に電源が切れてデータが壊れた
ファイルシステム損傷Windowsが管理する「ファイルの地図・目次情報」が壊れた
パーティション消失ドライブの区切り情報が失われた

データ障害のデータ復旧方法

SSD本体が動いている状態なので、専用のデータ復旧プログラムでSSDの中を丁寧に読み込み、データの管理情報(ファイルの地図)を再構築したり、データそのものを復元することでファイルを取り出すことができます。

札幌PCデータ復旧堂では、最新のプロ用データ復旧専門解析ソフトを使い、消えてしまったデータの痕跡を探し出してファイルを復元します。

⚠️ SSD特有の重要な注意点「TRIM(トリム)」について

SSDには「TRIM(トリム)」という機能があります。これは、削除されたデータの領域をSSDが自動的にきれいに消去する機能です。パソコンの動作を速く保つためのものですが、データ復旧の観点からは非常に厄介です。

HDDの場合、削除してもデータ自体はすぐには消えず、しばらく残っています。しかしSSDはTRIMによって短時間でデータが完全に消去されてしまうため、削除やフォーマット後は時間が経つほど復旧が難しくなります

「消してしまった!」と気づいたら、そのSSDへの書き込みをすぐに止めてパソコンの電源を切り、そのまま札幌PCデータ復旧堂にご相談ください。


物理障害(ハードウェアの故障)

SSD本体を構成する部品そのものが壊れた状態です。

データ復旧プログラムだけでどうにかなる問題ではなく、SSD内部を構成する部品レベルでの物理的な対処が必要になります。

物理障害が起きる主な原因

原因具体的な出来事
経年劣化フラッシュメモリチップの書き込み寿命
落下・衝撃パソコンを落とした、ぶつけた
水濡れコーヒーや水をこぼした
静電気SSDを取り出す際に静電気で損傷した
過電流・雷サージ停電時や雷のときに電気の急激な変化で基板が焼けた
コントローラー故障制御チップそのものが壊れた
パソコンの冷却不足で長期間高温にさらされた

物理障害の症状で特に多いもの

  • SSDが全くパソコンに認識されない(デバイスマネージャーにも表示されない)
  • 認識はされるがデータを読み出せない(読み込みが極端に遅い、エラーになる)
  • パソコン自体が起動しない・ブラックアウトする

物理障害のデータ復旧方法

部品が壊れているため、データ復旧プログラムだけでは対処できません。
まず、状態を確認し故障箇所を診断から割り出し、データ復旧方法を検討するところからのスタートとなります。
故障箇所や状態によって用いるデータ復旧方法は様々ですが、基板が損傷している場合は修復を試み、コントローラーチップの障害の場合は、専門ツールを使って制御プログラムを解析・修復します。また、コントローラーを経由せずに、記憶チップから直接データを読み出す「メモリチップダイレクトコネクト」技術を使う場合があります。これらは、データ復旧専門会社だけが持つ技術です。

物理障害の場合、データ復旧の成功はメモリチップが無事であれば成功率が上がりますが、メモリチップが損傷している場合、損傷箇所のデータは失われていたり、状態によっては復旧できない場合もあるため、SSDの異常発生時は損傷を広げないよう速やかに通電をストップさせることが大切になってきます。

⚠️ 物理障害が疑われる場合は、通電を繰り返さないでください

SSDが認識しない・起動しないのに、何度も電源を入れ直すと、内部でさらに損傷が広がることがあります。「もしかしたら直るかも」と何度も試すのは逆効果です。早めにご相談いただくことが、データ復旧の成功率を高める一番の方法です。


対応しているSSDの種類

札幌PCデータ復旧堂では、以下のSSDに対応しています。

接続方式・形状による分類

種類特徴よく使われる場所
M.2 NVMe SSD最近のパソコンに多い、カード型の細長い形状ノートPC・デスクトップPC内蔵
M.2 SATA SSDM.2の形状でもSATAという古い規格を使うタイプノートPC内蔵
2.5インチ SATA SSDHDDと同じ形の四角いSSDデスクトップPC・外付けケース
mSATA SSD小型のカード型(古いノートPCに多い)古いノートPC内蔵
外付けSSD(USB接続)ケーブルでつなぐポータブルタイプデータ持ち運び用

メーカー別

Samsung(サムスン)、Western Digital(WD)、Crucial、KIOXIA(キオクシア)、Seagate、Transcend、SanDisk など、主要メーカーのSSDに対応しています。

不明な場合はお気軽にご相談ください。

営業時間とお問い合わせ・ご予約

札幌PCデータ復旧堂へのデータ復旧は「ご来店」と「宅配便」によるご依頼を受け付けております。
お電話・メールフォームからお問い合わせ、お申し込みいただけます。

TEL 011-596-9914
<電話受付時間>
(月~金)10:00~13:00・15:00~18:00
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