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【ご注意・随時更新中】札幌市内で悪質なデータ復旧業者による事件が増加しています。
他社のパソコン修理業者からUSBメモリが壊れた状態で戻ってきた札幌のお客様が
先日、札幌市内にお住まいの個人のお客様から、なんでも相談室宛にご相談をいただきました。スマートフォンで撮りためた大切な写真を、USBメモリにまとめて保存されていたとのことで、ある日突然パソコンに挿しても認識しなくなってしまった、というお話でした。
お客様はまず、ご自宅から近いパソコン修理店へ持ち込まれたそうです。データ復旧を専門にしている会社ではなく、パソコンの故障や設定を扱う修理業者だったとのことで、そちらで復旧は難しいと判断され、そのまま返却されたといいます。ただ気になったのは、預けたときには無傷だったはずのUSBメモリが、戻ってきた時点で外装の一部が割れたような状態になっていたことでした。
なぜそうなったのか、お客様ご自身にも心当たりがなく、写真が本当に戻ってこないのかというご不安に加え、USBメモリの見た目の変化にも戸惑っていらっしゃるご様子が、お電話越しにも伝わってきました。
お話を伺うと、保存されていたのは、これまでの子どもたちの成長の記録や旅行の写真、結婚式の写真など、ご家族にとってかけがえのない瞬間を撮りためたものだったそうです。スマートフォンの中に置いておくには容量が心配で、こまめにUSBメモリへ移してきたとのことで、バックアップのつもりで移していた分、まさかこのような形で見られなくなるとは思っていなかった、というお気持ちも伝わってきました。ご来店いただき、その場で検査をおこなう流れとなりました。
検査の結果メモリチップ内の一部だけが読み取れない状況

お持ち込みいただいたUSBメモリを検査したところ、コネクタ部分は変形などもなく、パソコンへ接続すること自体は問題なくおこなえる状態でした。一方で、内部のメモリチップにアクセスしてみると、保存されている情報の一部だけが読み取れない状態であることが分かりました。
外装が割れていた点についても確認したところ、無理に分解しようとした形跡があり、開けることができないまま破損させてしまったような状態でした。何のためにそこまで分解を試みたのかまでは分かりませんでしたが、正式に復旧作業のご依頼をいただき、作業を進めることになりました。
USBメモリの構造にひそむ一部だけ壊れる理由
USBメモリの中に入っているメモリチップは、実は目に見えないほど細かい保存エリアがたくさん集まってできています。USBメモリという製品の実態として、このエリアはひとつひとつが均等に劣化していくわけではなく、もともと弱いエリアと、比較的元気なエリアが混在していることが少なくありません。
さらに、書き込みや消去を繰り返した回数や、どのくらいの期間データを保存したままにしていたかによっても、エリアごとの状態には差が出てきます。ある部分は問題なく読み取れるのに、別の部分だけ読み取れなくなる、という今回のような状態は、メモリチップという部品の構造上、決して不自然なことではありません。
「一部だけ読み取れない」と聞くと、まるで大きな故障が起きたように感じられるかもしれませんが、実際には一部のエリアだけに不具合が出るケースは少なくありません。読み取れない範囲がごく一部にとどまっているうちに検査へ出していただけると、無事な範囲を丁寧に取り出せる可能性が高くなります。
USBメモリの不具合には他にもいくつかの典型的なパターンがある
今回のUSBメモリは、幸い分解の必要がない状態でしたので、当社の環境でメモリチップへ直接アクセスし、読み取れる情報を丁寧に取り出す作業をおこないました。
今回のようにメモリチップの一部だけ読み取れなくなるケースのほかにも、USBメモリの不具合にはいくつか代表的なパターンがあります。たとえば、落下させてしまったり、何かにぶつけてしまったりといった外部からの衝撃によって、パソコンと接続するコネクタ部分そのものが物理的に破損してしまうケースです。この場合は、メモリチップを取り外して、専用の機器に直接つないでデータを読み出す方法で対応します。
また、価格が極端に安いUSBメモリの中には、実際の記録容量よりも大きな容量として表示される、いわゆる容量偽装品が存在し、表示上の容量を超えて保存したつもりのデータが、実は書き込まれていなかったというケースもあります。このほか、市販の復旧ソフトで読み取りを試みた結果、元の情報が書き換わってしまい、かえって復旧が難しくなるケースも見られます。今回のような一部読み取り不可の状態も含めて、USBメモリの不具合にはさまざまな起こり方がある、ということを知っていただければと思います。
約80%の写真データを取り出せた復旧の結果とお客様の安堵の声
作業の結果、保存されていた写真のうち、約8割にあたるデータを取り出すことができました。すべての写真ではありませんでしたが、お客様にとって思い出深い写真の多くが無事だったとのことで、お渡しの際には安堵された様子が伝わってきました。
読み取れない部分があるからといって、パソコンへの抜き差しを繰り返したり、市販の復旧ソフトで何度もアクセスを試みたりすると、メモリチップの状態がさらに悪化し、無事だった範囲まで読み取れなくなることがあります。気になる症状が出た時点で、できるだけ早く専門業者に相談することが、写真を守る一番の近道です。
今回のように、見た目だけでは判断しにくい「一部だけ読み取れない」不具合もあれば、コネクタの破損や容量偽装のように比較的分かりやすい不具合もあります。写真や大切なデータを預けているUSBメモリに違和感を覚えたら、諦める前に一度状態を確認してもらうことをおすすめしたい案件でした。
万が一、同じような状況になった場合は、USBメモリへの通電を何度も繰り返さないようにしていただき、「お持ち込みご予約」ページまたは「郵送・宅配便データ復旧」ページからお申し込みください。また、検査のお申込前に不明な点があれば、「なんでも相談室」からご相談ください。
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